引っ越しの季節。もうテレワークでいいと多くの人が気付いただろうけど。
今週のお題「卒業」
卒業といえばお引越し。自分には予定が無くても、春はお部屋探しをしたくなる。
以前、引っ越しで最も重視すべきは通勤時間であると言いました。
今でもその考えに変わりはありませんが、スペックによる定量的な比較も面白いです。役に立つかは別の問題で、経済学とかスピリチュアルとかテレビドラマみたいなものだと思ってください。
で、その形而上経済学ドラマ風に物件を比較したときのエクセルを発掘しました。
なにをしているかというとB/C(Benefit by Cost:費用対効果)分析をしています。Bは広さであったり日当たりや設備などの要素をポイント化したもので、Cは家賃・共益費や礼金、仲介手数料から家賃補助等を引いた2年間の総費用に加え「通勤による損失金額」を加えたものです。
通勤による損失時間は片道の通勤時間(Door to door)から一定の分数を引いた時間の2倍に200をかけたものに、時間単価を掛けたもの。一定の分数は、最低限かかる通勤時間として控除する分数ですが、0でも良いです。ただし20分以上はNG。時間単価はあなたの年収(家賃補助除く)から換算してください。ただしこの損失額は、精神的な苦痛や決して戻らない時間の本質的重要性を無視した時は金なり方式です。通勤が20分増えるごとの精神的苦痛は失職の1/5にも匹敵するそうですよ。つまり100分通勤するなら辞めたほうがいい。
このB/C分析の最大の問題はBが極めていい加減で、スピリチュアルの領域にあるところです。何に何点つけるかは、あなたの気分次第。温水洗浄便座に加点する人も、コンロの口数に加点する人も。職場以外への電車のアクセスは?スーパーへの距離は?コンビニは必要?商店街は?
なので、甲乙付け難いときや、候補が多すぎるときの絞り込みに活用してください。
健康和え物 東アジア三種盛り
冷蔵庫が大きいから白菜を買った。そして健康的な和え物を作った。
和風 えのきの酒蒸し、梅和え。
材料:えのきだけ一束、酒大匙1、梅干し1つ
作り方:食べやすい長さに切って解したえのきを酒蒸しにする。梅肉を煮汁で伸ばしたもので和える。
中華風 白菜の甘酢和え
材料:白菜1/4個、生姜適量、唐辛子(輪切りか糸)適量、酢大2、砂糖大1、ごま油大1
作り方:白菜はそぎ切りにして茹でたあと、冷まして水けを絞る。生姜は千切りにする。全部混ぜる。
韓国風 コールラビのナムル
材料:コールラビ1つ、韓国唐辛子、ごま油適量、塩少々
作り方:コールラビは葉と茎を分ける。茎は厚く皮をむき、千切りに。葉は食べやすい長さに切って油で炒める。茎と炒めた葉を、その他の材料と和える。
冷蔵庫の選び方!(冷蔵庫を買い替えたの・・・うふふ)
2010年に買った冷蔵庫(日立R-27ZS)は、あまり料理しない2人暮らしサイズ=割と料理する1人サイズくらいの、野菜室が真ん中にあること以外はこれといった特長もないローエンド製品で、容量的にも機能的にも物足りなかった。そこで正月休みにカタログとにらめっこして買い替えることにしたのがついに納品された。今すごく気分がいいです。
買い替え前と後
定番サイズのようで、いまも同等品が売られている。
ちなみにカタログスペック上の消費電力が一見全く同じだが、当時と今ではJISの測定基準が違うので実際には現行機は1割強ほど低いようだ。冷蔵庫レビューはそこら中にあるが、過去の機種と直接比較できるのはここだけ。単なるカタログ上の数値の比較ではなく、測定条件の違いを考慮して比較してくれているようだ。
で、買ったのがこちら。
GR-R600FZ/GR-R550FZ/GR-R510FZ/GR-R460FZ|FZシリーズ|冷蔵庫|東芝ライフスタイル
GR-R510FZである。選んだ決め手は真ん中が野菜室で、消費電力が全現行機種で最低であること。
選ぶコツ、楽な選び方
私が感じたのは、インターネットより紙のカタログで比較するのが一番楽だということ。なぜなら、紙の比較表の様式は各社共通で、末尾に掲載されていて、並べて見比べるのは容易だ。紙のカタログは家電量販店にある。
ランキングやキュレーションサイトは見る必要はない。
また、気になる機能でも、各社が共通して備えているもの(実際には多少違うのかもしれないが)は比較から除外できる。各社似たような機能に別の名称を付けるのが嫌らしいが、よく読めば同じような機能だとわかる。
例えば、
・チルド室で肉や魚を長持ちさせる機能は各社備えている。
・急速冷凍機能も各社備えている。
・野菜が美味しく保存できる機能も各社備えている。
のようなことだ。これらを除外すれば各機種の独自性が見えてくる。人間はおおよそ7つ以上の項目を同時に検討するのは困難だそうだ。なお比較したのは、東芝、日立、パナソニック、三菱、シャープだ。
一人~二人暮らし×大型冷蔵庫のスバラシサ
一人或いは二人暮らしなら小さめでもよいか?もしあなたが料理好きなら、それは絶対にない(勤め人で、子なしの前提です)。
総容量がまずをもって足りない
実際問題、専業主婦(夫)と比べれば買い物に割ける時間は少ない。およそメーカー想定のファミリーなるものは、3~4人の共働きで料理は余力次第*1か、専業主婦を想定していて、頻繁に生鮮食品を買いに行く前提である。そういう前提での一人分は、本気の自炊での一人~二人暮らしにとっては半人前である。そういう一人分で冷蔵庫の容量を計算すると200ℓ台になるようだが、本当は週末に買いだめし、作り置きもしておきたいところ、週半ばでの息切れは必須である。最低350~400ℓは欲しいところだ。特にチルド室が不足しがちだ。
何なら機能も足りない
容量が無くて単価も安ければ機能もない。それが資本主義だ。鮮度が一週間も持つわけがないから、冷凍のお肉を解凍することになるが、悲しみのドリップである。サラダは食べられない。しかしながら400ℓ以上の大型冷蔵庫にはいろいろな機能がついていて、一週間生鮮食品が持つという。そう、この機能がなければ大容量でも意味がないではないか。
パーチーしたい
友達は少ないが、たまには呼びたい。一人でやる趣味ってそういうものだ。250ℓで腕前はともかくよりをかけて作るのはかなりエグい。前菜とか下ごしらえとか飲み物とか、どこに入れたらいいんだい?こういう時、冷凍庫は役に立たない。
できれば米も入れたい
米は冷蔵したほうがいいし、粉ものや醤油なんかも入れておきたい。大容量で買ったほうが安いし、良く分からない調味料もついつい買ってしまう。邪魔だから玉ねぎもにんにくも入れたい。料理用のワインも入れたい。塩レモンも作ってみたいし、ジャムもピクルスも作りたいが日持ちするから無くならなくて容量を苛む。
ギリギリじゃ僕ダメなんだよ
冷蔵室・野菜室の使用割合の目安は5割だそうだ。超えると消費電力が激増する。地球は大事だ。私は経済学士だ。今すぐ石炭火力から手を引こう。
ちなみに小型冷蔵庫と比べると、年間2~3千円違うものの、今後電気代が上がることを考えても、価格差的には取り返せないだろう。小型で詰め込む場合と大型で普通に詰めた場合とでは5,000円以上差が出るかもしれない。
で何リットルあればいいと思っているのか
一人なら450ℓ、二人なら500ℓでは?機能的にも400ℓ台前半だと限られてくるのと、最も燃費のいいのがこのサイズ帯になる。料理を楽しむ機能としても高級ラインにせざるを得ないので15~20万円くらいするのではないか。350ℓクラスと比べると10万円高で、10年分の電気代含め5~7万円の価値があると思えば、検討すべし。
さいごに。警句の引用
テレビとコンピュータは君たちの友達じゃないことをよく覚えておくんだ。(中略)そういうものは君たちに、静かにそこに座ったままで下らないものを買い、ブラックジャックをするみたいに気軽に株式投資をやってもらうためにあるんだ。—カート・ヴォネガット
*1:共働きで料理もするデキる人もいます。そういう人にも通常の目安では不足するでしょう。
ピュアの森 春樹的解釈
そういう名の水が売られていて、私に村上春樹的な文学的な問いを投げかけてくる。意味を純粋に解釈するならピュア、すなわち純粋さという概念で形成された森である。
純粋さの森
春樹風に言えば顕れるイデアというところか。純粋さが林立しているのだ。遷ろうメタファーであると解釈するのは少し無理があるだろう。ピュアが何の比喩であるのか、純粋さの塊のようなものとすれば、ピュアの森とは幼稚園児の群れのようなものであると類推せざるを得ないが、これは水のイメージに全くふさわしくない。やはりこれはイデアの顕れを表現していると考えるのが妥当だ。概念そのものが漂う森なのだ。
この世はイデアを映す影だという。この水もまた、イデアの影なのだ。群れを成す純粋さのイデアの影。どうだろう、美味そうだろうか?
ニルフガード・レモンⅡ
年末につけたリモンチェッロ。いい感じに嫌な色に抽出出来たので、いよいよ砂糖水で割って完成だ。純粋なレモンの香りとアルコールの匂い。味は・・・このままでは飲めたものではない。舐めただけで口いっぱいに広がるヒート感とレモン。レモン風味のリステリンを最強にした感じが近いだろうか。こんなものを飲んで瞑想すると体力が回復なんて、流石はウィッチャーだ。
原液を砂糖水750g(濃度33%)で割ると白濁して完成形の色に。一週間寝かせると完成です。
写真では今一つ伝わらないが、大分白くなったレモンの皮。水分が抜けてパリパリ。まだ何かに使える気がする。挽いて一味と混ぜる?
全然分からない。写真は難しい。前から気になっていたけど、surfaceのカメラは室内で撮影するのに向いてない。さらに笊で濾したまま置いておいたら部屋にアルコール臭が充満。
寝かせた後に、今度は冷凍庫に入れてトロリとしたのをストレートでキュッといくのが最高らしい。強いのに飲みやすくて危険と色々なところに書いてあるので、意中の人に飲ませるといいかもしれないし、裏目に出るかもしれない。
私はお酒は飲まないわけだが。*1
私にとってお酒とは、そう、ケンミンの焼きビーフンのようなものなのだ。稀に飲むとオイシイよ。毎日飲むとかなり飽きる。
*1:飲めるけど飲まない
センスがない
私は味覚の鋭いほうではない。鈍いほうでもない。まずまずの方である。
料理は得意な方だ。作るのは好きだし、私の作ったものが残されるということもないから、そんなにひどい味ではないだろう。ジャムがうまいだけかもしれないが。
料理が得意かどうかと、味覚の鋭さはそこまで関係がない。作るのと食べるのとは違う。例えば料理が苦手という人の中には、献立を考えるのが苦手な人がいるが、別に舌に問題があるわけではない。料理に関する発想力や知識が足りないだけだ。ポルトガルにタラのコロッケがあるから、きっとポテサラに焼き魚を入れても合うだろう・・・とか。
味付けがオカシイというのであれば味覚の問題だが、フツーの味覚をしていればそんなことにはならないだろう。
味覚の鋭い同僚がいて、レモン汁をやや入れすぎたジャムが、サクランボジャムであることを当てて見せた者がいる。ほかの同僚は「え~?アプリコットぉ?」とか言っていた。作った私も当たるとは思っていなかった。しかし彼女は料理好きではないし、白米嫌いの偏食である。彼女のように鋭い人は白身魚5種盛りの鮨も見分けられるかもしれない。
生来のセンスは変えられないが、ある程度知識で補うことはできる。例えば唐辛子はただ辛いわけではなく、うま味がある。パプリカパウダーや韓国唐辛子を舐めてから、頑張って鷹の爪を噛んでみると、辛さ以外の味に気づく。
サクランボだって、きっと他の果物にはない味の特徴を言葉で理解して、その味を探しながら味わえば、見分けがつくのだろう。
しばらく食べない、という方法もある。子供の頃には好きでよく食べていたお菓子も、大きくなるにつれ食べなくなって、独り立ちすると買う機会もなく、何年も食べなかったりする。美容院の茶請けか何かで、久しぶりに食べてみるとビックリするほど美味しくなかったりするものだ。久しぶりに食べるものには敏感になれる。
分からないものは分からない、ということもあると思う。私は何杯飲んでもコーヒーは嫌いだ。
部分的に小説 腹割れスコーンの恋
完全なる寝正月を心にー鉄よりもなお固くー誓った私は、NETFLIXを契約し、ウィッチャーを見て心で血を啜った後、料理系のドラマやドキュメンタリーを漁っていた。世界各地の料理について、家庭料理について、生産者に重きをおくもの、家庭の台所の中で個人の料理として完結するもの、さまざま番組が画面を流れた。
実家へ戻った2日間以外は、毎日自分の部屋で料理を作った。NETFLIXと料理以外でやったことといえば・・・冷蔵庫探しぐらいのものだ。その話はまた後日。
フォカッチャ、果実酒、ローストポーク、おでん、肉団子の甘酢あんかけ、ビーフステーキ、カレイの煮つけ、インドカレー、蕪と鶏肉のパスタ、桜エビと菜の花のパスタ、ベーグル、ゆず茶。
時間や社会にとらわれず幸福に空腹を満たすとき、束の間彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず気を遣わずものを食べるという孤高の行為・・・これこそが現代人に与えられた最高の癒しと言えるのである。
サラリーマンの仕事はあまりに退屈で、気晴らしも兼ねて、私は週末の夜、無料塾でボランティアとして子供たちに勉強を教えている。年始の最初の日曜日が、最初の授業であり、休暇の最終日だった。
こどもは好きだ。勉強熱心な子や懐いてくる子は特に可愛い気もするが、集中力のない子でもやはりかわいい。そんなかわいい子供たちと、一部のかわいいボランティア仲間に、この年末年始の満たされた気持ちをおすそ分けしたいと思った。
おすそ分けするならもちろんあれだ。今まで何度も作って、色々な人に渡してきた。万人受けする素朴な材料と味わい。持ち運びのしやすさ。十分な加熱。それなりの珍しさ。
そう、私の頭の中ではすでにメニューは決まっているのです。(上白石萌音と池田イライザと桜田ひより可愛いなあ。)
生地は前日に仕込み、冷蔵庫で一晩休ませる。
生地のレシピは色々見てきたが、これだというのに先日やっと出会った。
本場イギリスからお届けする「スコーン」レシピ イギリス/グラスゴー特派員ブログ | 地球の歩き方
さすが世界中を踏査しているだけのことはある。甘さ的にもすごくいいし、背が出ない理由もはっきりした。コツはリンク先にほぼ書いてあるが、私が思うに以下の3(4)点がスコーン作りにおいて特に大事なポイントだ。
①ダマが命!牛乳を加えたら混ぜない。混ぜすぎるとグルテンが出来すぎて、パンみたいな食感になってしまう。ダマは残ってもいいどころか、残すべき。部分的にパサついてて粉っぽくて、一部はべとっとしている?かまわない。最高だ。
と書いたが、これは粉のタンパク質含有量によって変わるようだ。よくあるフラワーだと膨らみが足りなくなるだろう。
②腹割れにするなら、打ち粉して三つ折りを縦横に各1回、計2回。ダマも消えるだろう。
③縁の鋭い型で抜く。水分が多すぎると、スパッと切れず断面が悪くなる気がする。
(④サブラージュはフープロで秒殺。)
朝起きると、冬晴れの洗濯日和だった。洗濯を済ませてからスコーン作り。オーブンを220度に予熱、昨日寝かせた生地を伸ばして折って型で抜き、オーブンペーパーに乗せて12分焼く。ジャムも手作りしたいところだが、ボランティアまでに用事があって時間がなかったので、コンビニでサンダルフォーのいちごジャムを調達した。紙のカップに入った謎ジャムを置いているイメージがあり、せめてアオハタ位あればというつもりで行ったコンビニだったが、サンダルフォーがあるなんて。
ちなみに自分でジャムをつくるときはこんな風に作っている。
用事の一つは財布探しだ。10年以上使用している長財布。さすがにひび割れ、あまりにみすぼらしい、ということにふと気づいた。内部の仕切りに使われた合皮が加水分解を起こしてボロボロになって黒いカスがはがれ、カードに付着する。店員さんにカスがついたカードを渡すのも恥ずかしい。
最近、荷物を減らしたいという欲求が高まっていたこともあり、二つ折りの財布に買い替えることにした。選んだのは深い青色のコードバンのシンプルな財布。もちろん内側は本革。
モテる男は靴と財布から・・・とか言うだろう?言わない?
夜になり、私はスコーンを携えてボランティアに向かった。こういった無料塾では、休憩時間におやつを配る。朝の教室にしろ夜の教室にしろ、朝食を抜いていたり、夕食前だったり、親が作ってくれなかったり、結構楽しみにしている子も多く、そこそこ重要な要素だったりもする。喜んでくれるといいなと思いつつ、一方で手作りのものを持っていくのは初めてのことで、どきどきする。以前ほかのお年寄りのボランティアから手作りパウンドケーキを頂いたので配ること自体は問題なさそうだが。
「スコーンを焼いてみたんです。」リーダー格の初老の女性が、お菓子を配り始めたのに合わせて申告してみる。
「あら、すごい。〇〇さんが焼いたの?みんなー〇〇さんが、スコーンなんてお洒落なものを作ってきてくださったわよー」
子供たちが集まってくる。
「半分に割って、ジャムを乗せて食べてね。」
「え、割るの?割るの?」
「〇〇さん、ジャムも作ったの?」
「今日は作りませんでしたけど、作ることもありますよ。」
スコーンを初めて食べる子も多い。というか全員初めてかも知れない。縦に割ろうとする子もいる。しかしおおむね好評だ。
「先生が作ったんですか!?」
「美味しいです。」
「ジャムが美味しい。」
中には勧めても食べてくれない子もいる。思春期の男の子とか。女の子は食いつきがいい。
男性には、食の好みが幼稚園児から変わらないような人が多い気がする。食わず嫌いで、珍しいものに拒否感を示す。そういった傾向は、何歳ごろに何が原因で男性に多く作られるのだろうか。 この子たちを観察していたら、謎は解けるだろうか。俺は食には保守的なんだとか言う味音痴にはならないでほしい。
あるいは単に甘いものに興味がないのか、甘いものに飛びつくのが恥ずかしいのか。
「Nさんもおひとついかがですか?」
私はさりげなく、最近よく参加してくれる女子大生のボランティアにも勧めてみる。まゆげが凛々しくて、化粧は薄く、ちょっと美大生風。可愛いなと思いつつ、あまり話したことはない。
「いいんですか?いただきます!」
「ジャムもどうぞ。」
彼女がスコーンを水平に割る。完璧に腹の割れたスコーンは美しく割れる。外はザクザクとし、中はふわっと。ほのかにミルクの香り。誰も知らぬこだわりとしてカルピスバターを使用している。
ざくっ。もぐもぐ。もぐもぐ。
「美味しいです!作り方教えてくださいよ。」
「いいですよ。簡単です。」
会話のきっかけをつかめたところで、女子中学生が割って入ってくる。
「私にも教えてください。」
「いいよー。」
(続く?)