良い展覧会とは、空いている展覧会だ。

 先日、東京都美術館のコートールド美術館展を観に行った。

courtauld.jp

 みんな行っただろうから、感想は書かない。みんな大好きいつもの印象派です。100年ちょっと前の絵です。

 クリムトとか印象派とかラファエル前派あたりは、誰が見ても美しく思うようです。ピカソって言われると???って感じの人が増えて、最新の映像アートとかは意味不明率が8割を超えますね。多分、凡そ人は専門外の分野については100年遅れている。

 私には100年前の理論物理学がいまいちわからない。宇宙のありようへの理解が100年前ということです。

 そしてたぶん2流の理論物理学者は相対的貧困の意味を知らない。つまり社会の在り方への理解が100年前ということです。

 だから最新の何かについて「まじでク〇だな!!」と思ったら、買っておくといい。ゴッホの絵みたいに大当たりするかもしれません。

 

 私は混んでいる展覧会というのが大嫌いで、素晴らしい名画も人だかりが出来ていると、もういいや・・・と思う。それくらいだったら誰もが一瞥して素通りするゴミの塊みたいな前衛芸術でも見たほうが楽しいし、なんなら只のごみであるバッドアート美術館展のほうが楽しかった。

www.tokyo-dome.co.jp

 ガラガラだった。

 展覧会場の前の通路のほうが混んでいるくらいだった。なぜだか無数のコスプレイヤーがたむろしていて、彼らも展示の一部なのかと思ったほどだ。

 

(一同爆笑)

 

 そういう意味で、常設展はいつも安定して安く楽しめる。あと、企画展でも個人的にオペラシティはボリュームもあって混雑もしていないけど、展示は結構面白いことが多い気がする。

 

 混みすぎて辛いときは、客を観察して美術館によって客層が違うのを楽しむのもいい。

 Bunkamuraザ・ミュージアムなんかは、自らの育ちの良さを出したがる、世田谷区・渋谷区・目黒区在住の中年女性の、娘と一緒に見に来るような客層が特徴で、企画展も例の100年前を中心に可愛らしくまとめている。

 新美はザ・スタンダードだ。やや老人よりなのは美術館全体の問題だ。

 オペラシティはお洒落よりの都会派だ。シンプルな服装で、ブルーボトルよりもなおお洒落でモダンな喫茶店にいそうだ。

 

 国立西洋美術館の常設展は美人が多い。

 

 嘘です。

 

artexhibition.jp

 誰か知らないが、パンフを見ただけでこれは行きたいと思った。きっと混まないだろう。