ニルフガード・レモン
九連休だ。国民には希望に満ちた大海原が開かれている。
素晴らしく時間があるので、夏ごろに買ってベランダで育てているレモンを収穫した。塩レモンは意外と使わないし、マーマレードも柚子で作りがち・・・ということで、たまたまレシピを見かけたリモンチェッロを作ることにした。
瀬戸田レモンで作るレモンチェロとレモンシロップ - ぶち猫おかわり
掃除用品のエタノールはラム酒(さとうきび)のにおいがするが、スピリタスは純粋なアルコールの匂い。これにレモンピールを漬けて、砂糖水で割るとリモンチェッロになるらしい。
皮むきに意外と時間がかかるので、1か月だけ入会したNETFLIXでウォーキングデッドを見ながら。なぜ入会したのかというと、ウィッチャーが見たかったからだ。
ゲームのウィッチャー3にはリモンチェッロらしきお酒、ニルフガード
・レモンが登場する。ちなみに全く無くても困らないアイテムだ。
ウィッチャーはゲラルトがシリと出会ったところで終わった。カヒルは青二才キャラのはずでは・・・。
まだ一か月の期間が残っていたので、ウォーキングデッドの前に適当に見た料理番組でフォカッチャを作っていたので、マネして作ることにした。ニルフガード・レモンですっかり南イタリアの気分だったのだ。
ベランダにはローズマリーもあるので練りこんである。写真は強力粉・塩・イースト・水・オリーブオイルで作った生地(室温15分発酵)をオリーブオイルを塗った琺瑯のバットに敷いた状態。端までぴちっと均一に敷き詰めたかったが、難しい。敷き詰めた状態で寝かせば良いのかも。おなじみのくぼみは指で。窪みは焼くと膨らむ分も考慮して深めに。くぼみに塩をかける。
オリーブオイルまみれで不安になるが、揚げ焼きするつもりで上からも多めに追いオリーブをしてから予熱した250度のオーブンで15~20分焼く。もっとかけてもいい。揚げパンだと思え。
ほら、いわんこっちゃない。窪みが浅い!
外はカリカリ、中はふんわり。
夕食はハンバーグだ。ハンバーグの繋ぎはパン粉より砕いたお麩を使うといい。私はにんにくとジュニパーを入れてパンチを訊かせている。
にんじんが二つもある。左下はハンバーグと一緒に焼いただけだ。右上はラぺだ。バルサミコとディルを入れるのが好きだ。
左上はブロッコリーだ。特に味はない。
料理とウォーキングデッドで一日が終わる。素晴らしい!
料理上手でなくても料理は楽しい
ベーグルが食べたい!そんな日もある。
だから私は焼いた。
今年の秋ごろ、試しにフープロでパン生地をこねたり、ハンバーグの種を作ったり、サブラージュしたりして、すごく楽なことに気づいた。そしてべたつく何かを捏ねるのが好きではないことに気づいた。
パン作りに情熱を燃やす人からすれば、それは制作の醍醐味を捨てるようなものかもしれない。パン生地は生きているらしいし。私としては上等なパン屋さんのパンほどではなくても、スーパーのパンより美味しいものが簡単に作れれば満足である。
ベーグルは本来は発酵させないらしいが、私は発酵させた。発酵させるともっちりに、発酵させないと中身が詰まった感じになる。
作り方は適当だ。好みで発酵させたら、捏ねて伸ばして、ねじって輪にすればいい。
材料も強力粉と砂糖、塩、ドライイーストだけだ。茹でるときに蜂蜜を溶かすと良い色がつくらしいが、持っていなかったので砂糖にした。
捏ねるのは嫌いだが、具を用意するのは楽しい。発酵させている間に作ろう。青い背景は食事が不味そうに見えるらしい。
オムレツにはチーズとタラゴン、アジョワンを入れてみた。アジョワンはアリかナシか微妙な線だ。
コールスローはキャベツと玉ねぎにピンクペッパー。
とまあ、こんな程度の料理の腕前というか真剣度合いである。私はこの凸凹したベーグルにまずまず満足している。もちろん来客には出さない。その場合もっと真剣に作る。
料理好きな親や配偶者がいて、毎日手作り料理を食べられるのと、自分が料理が好きで、毎日自分が作った料理が美味しいと思えるのと、どちらが幸せだろうか。
(あるいはドライブ好きでいつも運転してもらえるのと、自分が運転が大好きなのと)
私は代わりに作ってもらいたいとか思うことは全くない。実家では料理が出てきて楽だったとも思わない。美味しいお店に行きたいと思うことはあるが、それも作るのが面倒だからではない。
褒めてもらいたいからでもない。
自分で作ったものが良い出来であると自分で思えたらそれが一番だと思う。
これが最高のベーグルではないことは勿論わかっているというか、自明の理であるし、もう一回作っただけでだいぶ上達するだろう。前回作ったのはおそらく15年前だ。
それでも私は楽しい。自分で作った料理がそれなりに美味しければ十分に感動する。美術館の素敵な絵ほどに。あれあやこれや訳の分からぬ組み合わせを試して、新しい味を見つけるのもーそれは私にとって新しいだけであり世界の誰かが既に何回、何万回もすでに試したことでもー楽しい。
特に味覚が鋭いわけでも、包丁捌きが素早いわけでもない。
私はやらないが、クックパッドとかにレシピを掲載している人もきっとそうだと思う。世界初のオリジナルレシピばかりが載っているわけではないし、我が家の味が、他人の味と同じこともきっとたくさんある。
当たり前のことを書いているだろうか。そのとおりだ。
ローストポークを焼いたと書いてあります。
昨日スーパーに行くとなぜか山のようにカマンベールチーズが入荷され、やけに厚いステーキ肉が売られていた。そしてクリスマスであることを思い出した。そして、店から出るとき、週末にも丸鶏を見て同じことを思い出したということを思い出した。
私は豚肩ロースを買った。
ベランダにはローズマリーがいる。秋ごろ、急にベランダに緑が必要だと感じ、ローズマリー、レモン、レモンマートル、そしてキンモクセイとクリックしたからだ。
テレビとコンピュータは君たちの友達じゃないことを覚えておくんだ。・・・そういうものは君たちに、静かにそこに座ったままで下らないものを買い、ブラックジャックをするみたいに気軽に株式投資をやってもらうためにあるんだ。—カート・ヴォネガット
全部食べられる。あといい香りがする。素晴らしい。この文章は無駄遣いするたびに何度でも引用する。
ローズマリーの葉、塩、胡椒散らして、にんにくの薄切りを張り付ける。
にんにくについては、すりおろしを揉みこむ流派や、小片を肉に差し込む流派などがある。すりおろしなら少量でよく味がつくし、薄切りならあとでガーリックチップにできるし、差し込めば焦げることはない。
それは、どうでもいい。
重要なのは、前日に仕込んでおくことだ。牛肉と鶏肉に前もって塩を振ってはいけないと思う。だが豚と魚には振るべきだ。
110度のオーブンで30分くらい焼いた気がする。そのあとフライパンで強火で焦げ目をつける。
シンプル。飽きたらスナップエンドウと一緒にカレーマヨネーズでもつけるといい。カレー味になる。
そして柚子の季節でもある。
レモンとか柚子は持っているだけで楽しくなる。なんといってもいい香りがする。
白菜の白い部分をゆでで、冷水にとって冷ましてから絞る。柚子も絞る。薄口しょうゆをかける。七味をかける。一味でもいい。ついでに柚子の皮も刻んで混ぜる。冷蔵庫で冷やす。出汁はいらない。
爽やかな冬の味覚です。
鍋の白菜をゆずポン酢で食べているのと同じだろうって?違う!どっちかといえば漬物だ。
なんでローストポークと同じ記事に柚子味の白菜を出したのか。
意外と柚子とローズマリーが合うのか。
そんなことはない。
思い付きで作っただけ・・・。
良い展覧会とは、空いている展覧会だ。
先日、東京都美術館のコートールド美術館展を観に行った。
みんな行っただろうから、感想は書かない。みんな大好きいつもの印象派です。100年ちょっと前の絵です。
クリムトとか印象派とかラファエル前派あたりは、誰が見ても美しく思うようです。ピカソって言われると???って感じの人が増えて、最新の映像アートとかは意味不明率が8割を超えますね。多分、凡そ人は専門外の分野については100年遅れている。
私には100年前の理論物理学がいまいちわからない。宇宙のありようへの理解が100年前ということです。
そしてたぶん2流の理論物理学者は相対的貧困の意味を知らない。つまり社会の在り方への理解が100年前ということです。
だから最新の何かについて「まじでク〇だな!!」と思ったら、買っておくといい。ゴッホの絵みたいに大当たりするかもしれません。
私は混んでいる展覧会というのが大嫌いで、素晴らしい名画も人だかりが出来ていると、もういいや・・・と思う。それくらいだったら誰もが一瞥して素通りするゴミの塊みたいな前衛芸術でも見たほうが楽しいし、なんなら只のごみであるバッドアート美術館展のほうが楽しかった。
ガラガラだった。
展覧会場の前の通路のほうが混んでいるくらいだった。なぜだか無数のコスプレイヤーがたむろしていて、彼らも展示の一部なのかと思ったほどだ。
(一同爆笑)
そういう意味で、常設展はいつも安定して安く楽しめる。あと、企画展でも個人的にオペラシティはボリュームもあって混雑もしていないけど、展示は結構面白いことが多い気がする。
混みすぎて辛いときは、客を観察して美術館によって客層が違うのを楽しむのもいい。
Bunkamuraザ・ミュージアムなんかは、自らの育ちの良さを出したがる、世田谷区・渋谷区・目黒区在住の中年女性の、娘と一緒に見に来るような客層が特徴で、企画展も例の100年前を中心に可愛らしくまとめている。
新美はザ・スタンダードだ。やや老人よりなのは美術館全体の問題だ。
オペラシティはお洒落よりの都会派だ。シンプルな服装で、ブルーボトルよりもなおお洒落でモダンな喫茶店にいそうだ。
国立西洋美術館の常設展は美人が多い。
嘘です。
誰か知らないが、パンフを見ただけでこれは行きたいと思った。きっと混まないだろう。
Symphonic memoriesに行った。エスカベッシュを作った。
Final Fantasy XV - OMNIS LACRIMA Piano Cover (Official Arrangement)
この曲から始まるメドレーだった。聴きながら読むとよい。
はじめてオーケストラを聴いたかもしれない。高いお金を払ったけど、楽しかった。そしてその足でマッサージに行くという、王侯貴族のごとき休日だった。
ゼノギアスとオクトパストラベラー?はプレイしていない。ゼノギアスはいずれ。
やっぱり物語の場面とセットのほうが楽しめるよね。最初の曲は巨大な牛と戦う時の曲です。
そして翌日はもう、一日のんびりしようという気にもなる。
だから私は鯖を揚げました。
焼いたパプリカと玉ねぎとコリアンダーと一緒にマリネしました。エスカベッシュです。
そういえば昔、鯵バージョンをパクチー嫌いの友人に出したら、味が染みていて美味しいと言っていました。その時はまだパクチー嫌いだということは全く知らなかった。
もしかしたらマリネによって独特の香りが変化するのかもしれない。
焼いた野菜のマリネは私の好物で、サンドイッチをイタリアで買ったのがすごくおいしくて感動して以来愛している。ハムとかチーズとかなしでもこんなに美味しいんだと。なお腹持ちは全くしない。クリームチーズやザジキとかとも合う。
スコーンも焼いてしまった。卵液により何時もより輝きを得ている。特に美味しくなるわけではない。色が濃いのはシナモンを入れたからです。
そしてリチャード・ドーキンスの祖先の物語を読み進める。いまはフジツボの物語のところだ。進化の系統樹を遡っていくと、他の生物と人間との共通祖先にはどこで巡り合うか、それはどんな姿か。
一時期女系天皇の議論が盛り上がったときに「Y染色体が男系によって引き継がれてきたことの重要性云々」と誰かが言っていたのが、いかに似非科学であるか良く分かった。
音楽に話を戻す。今時のゲームはBDを用いており、容量が十分にあるので、音楽もCDと同等の音質になっていて、きちんとオケやらバンドやらが演奏した曲が使われている。そうすると多種多様な楽器が使用され、ジャカジャカ鳴る訳であり、かつ現代音楽なので組み合わせにもルールはないため、エレキギターとコントラバスが同時になったりする。
そうするとわたしはそんなに耳が良いほうではないので、気づかない、聞き分けられない旋律も出てくる。オーケストラを鑑賞すると、誰がどの楽器を鳴らしているのか分かるので、ああこんな旋律があったのだなとか、この音はこの楽器の音かとか、分かって面白い。
Final Fantasy XV Live From London
ああでもVeiled in Blackを聴きたかった。
都市ガスの賃貸物件はプロパンに比べてどれほどお得か
クリアファイルに保管していた光熱費の領収書をぶちまけてしまった。
その中に前の家のものも含まれていて、そういえば以前はプロパンガスでガス代が嵩んでいたことを思い出したので、比較してみた。
前提として前の家では冷暖房共にエアコンを使っていたが、いまは暖房は燃費が悪くてもガスファンヒーターを使っている。なぜなら直ぐに下から温まり、かつ空気は乾かず、決してカビることもなく最強だからだ。最高なのは床暖房だ。当然部屋の広さやその年の気候(中略)が違うので単純な比較はできない
結果は表を見てほしい。細かい説明はしない。見てわからないとしたら私かあなたが無能だということだ。
注目してほしいのは、冬季と夏季のガス料金の差だ。
使用量の少ない(給湯だけで冬は夏の3倍ガスを使うよ)夏にも結構な差があるが、これは基本料金の差額だ。なんとプロパン(堀川産業)の基本料金は1,998円で、都市ガス(東京ガス)は745.2円だ。これは契約プランによって違うのかもしれないが、そもそも契約プランの提示などなかった。
冬季は従量料金の差が大きくなる。まだ暖房をあまり使わなかったと思われる12月ごろで従量料金の差が1,300円ほどになっている。その後暖房を稼働させると、相殺されて差は縮まった。当たり前だが燃費の悪いファンヒーターをやめてエアコンを使えば、差は広がったはずである。
そのほか分析は面倒なので省略するが、賃貸では都市ガスの物件はプロパンガスの物件より2,000円強(同じ暖房条件なら約3,000円)お得であるので、お部屋探しの参考にされたい。
~おまけ~
とはいえ退屈だ
短い週末。洗濯して掃除してお昼食べたりしてたら、いつの間にか3時前。日は傾くのは早く、今更遠出する気にもならない昼行性の私。
一日中家にいると陰鬱な気分になるが、とりあえず用もなく出かけて、やることなさ過ぎて近所をぶらついた挙句、何もしないで帰ってくるのもさらに嫌な気分だ。やりたいことがないということが私を苛立たせる。
それくらいなら、割り切ってやたらと料理してみたり、読書やゲームや映画を楽しんだほうがいい。館上げるから憂鬱になるのだ。雨の日だと、出かける理由もないので逆に助かることもある。
そもそも何かしなければならないという考えが間違いなのは分かってはいるのだが。
毎週の予定がルーチンであると良いかと思い、日曜午前10時からボランティアをやっている。しかしこの時間が曲者で、土曜が雨だったりで洗濯ものが溜まっていたりすると、間に合わない。毎週出る決まりもないゆるい感じなので、結局出ない日も結構あってルーチンになっていない。
結局ピザを焼いた。あと牛肉の塊にちかいような、筋張った安物のステーキ肉を買ってきて、魚焼きグリルで焼いてみた。ミディアムで想像以上に美味しく焼けた。次はオーブンを使ってレアにしよう。さらにさっきスコーンの材料を仕込んだがもう眠いから冷蔵庫へ。
料理中は楽しい。明日会社には行きたくない。
大して楽しくもない週末が待ち遠しい。
最近、帰宅後に夕食を作っているとき、包丁で材料を切っていると、目が霞む。
たいていの気晴らしは目が疲れる。困ったものだ。